会長挨拶

矢野俊之先生

第47回心筋生検研究会学術集会

会長 矢野 俊之

札幌医科大学医学部 循環器・腎臓・代謝分泌内科学講座 准教授(病院教授)

 第47回心筋生検研究会学術集会を令和7年(2025年)10月17日(金)、18日(土)に札幌市にて開催させていただくことになりました。

 Googleの画像検索に“病理”と入力すると、大腸がん、肺がんや乳がん、粥腫が蓄積した血管、多彩な腎炎、喀痰細胞診・・・。心筋が目に入るまでに幾十度のクリックを要します。そして、循環器診療の日常風景には“中隔が厚いから肥大型心筋症”“CAGで狭窄がないから拡張型心筋症”“右室が大きいからARVC”が溢れています。

 だから、“心筋だって診(み)てほしい。”が今回のテーマです。

 心筋生検研究会(CABIC)は心筋病理をテーマとしたすでに約46年の歴史を有する研究会です。心筋生検標本を持ち寄って討論していた勉強会を母体として、1979年に立ち上げられました。その後、循環器内科・外科医、小児循環器医、循環器病理医等で構成される本研究会は、心筋症・心筋炎の組織診断法の確立のみならず、心筋組織を用いたトランスレーショナルリサーチの発展に少なからず貢献してきました。心不全、肥大型心筋症、アミロイドーシス、ファブリー病を中心に新薬の開発・臨床応用が目覚ましい進歩を遂げている今だからこそ、本研究会の果たす役割はこれまでになく大きいと考えております。
10月の過ごしやすい札幌で皆様にお会いできることを心から楽しみにしております。